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July 25, 2016

国立劇場で教員免許状更新講習を受ける。

たまには本業の話をするね。
いちばん言いたいところは長くなるので、折りたたむよ。
できれば最後まで、読んでね。すごく長い。

教員免許状更新講習で、国立劇場に行ってきた。
雅楽、舞踊、能楽、文楽、邦楽、歌舞伎、琉球芸能、民俗芸能など、日本の伝統芸能の講座をなんと4日間受けたのだ。
講座の内容は省略するけど、普段入れないこんなところも見せてもらったよ。



じゃん!
大劇場の舞台の上。
わかるかな、舞台の端っこの方の木目がまるいでしょ。

廻り舞台(「盆」とよぶらしい)にも載せてくれて、なんとぐるっと一周してくれたのだ。
すごい!
テーマパークのアトラクションみたい。

あ、このあたりは写真、動画オッケーだったので、ご心配なく。



これはわかる?
そう、奈落。
奈落の底から上を見上げた状態、
事故防止のために、ネットがついてるのね。

これも実際に上下してくれたよ。
こちらもテーマパーク風。

はい、お待ちかね、お食事メニュー。
なんと職員食堂の利用もOKだったのだ。
すごい。

4日間行ったんだけど、初日はよくわからないので、コンビニで買って持っていって、会場で食べた。
これは2日目。
Aランチ。カツ煮。
ものすごいボリューム。
お値段は書くの控えるけど、職員食堂なので、もちろん、リーズナブル。

3日目も行って、こんどはBランチ(お魚)を食べたけど、写真を撮るのも忘れて、食べてしまった。

4日目は日曜日だったので、食堂はお休みだった。
残念。


うまく撮れてないけど、大劇場ロビー。
なんと、講習のメニューに実際の公演観劇もあったのだ。
オペラグラスを忘れたのが残念。

「親子で楽しむ歌舞伎教室」
ムスメが小学生のときに一度行った。
今回の演目は「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」
子役がめちゃめちゃかわいかった。あと、鳥。(わかる人だけわかる。)




写真が横になっちゃった。
この公演のあと、なんと主演の坂東彌十郎さんが講義室にいらっしゃって、トークショーをやってくださったのだ。
すごいぞ。

これで、教員免許状の更新ができるとか、ずるい、という声が聞こえそうだけど、もちろん、これは、講座の中の一部のお楽しみでございますよ。

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さて、実はここからが本論。
文体、変えます。

ネットでの教員叩きを見ていると、教員免許状の取得と教員採用試験の区別もついていない人もいるくらいで、教諭、専任、講師などの区別は求めるのも無理だと思うのだけど、とにかく、教壇に立つには、免許がいります。
教員免許ですね。これもまた種類がたくさんあるのだけど、第一次安部政権のときに、教員免許状更新制度というのが作られました。

医師も看護師も弁護士も栄養士も調理師も美容師も、みんな国家資格で更新制度はないのに、教員だけに課せられたのです。

10年ごとということで、まだ最初の10年が回ってないのだけど、とにかく今年、わたしの順番が来たんですよ。

小中高校のすべての教員が30時間の講習と認定試験を受け、所属長の許可を得て初めて更新が完了するというもの。
専任も講師も関係なく、とにかく学校の教壇に立つ人は必ずやらなければいけません。
実は小中高の教科の教員だけでなく、養護教諭とか栄養教諭とか、なんと幼稚園教諭までやらなきゃいけません。
養護の先生や幼稚園の先生も30時間なのかはわからないですが、なぜか管理職(校長、副校長、教頭)はやらなくても良くて、某市では部活で功績を出した顧問もやらなくていいとお達しが出ている、非常にいびつな制度です。

教員の資質向上を謳いながら、実際には、公立学校などで、お上から見て目障りな教員を排除するためのものだと思うので、将来的にはどんな使われ方をするかわからないところに、ひんやりしたものを感じるのですが、とにかく現状では、「めんどいけど、やんなきゃなんない制度」といったところです。

専門学校の先生は不要(高卒資格が得られる高等専門学校は必要)、大学の先生も不要です。もともと教員免許の要る職種ではないからです。

さて、この講習ですが、3月末から4月初めの学校としては絶望的に忙しい時期に、自分で調べて申し込みをしなければいけません。
卒業した大学(教員免許に必要な単位を取った大学)で取れば良いと安易にかまえていると、大変なことになります。

そもそも、国がやれというのだから、各都道府県の国立大学を窓口にして、行けば取れる制度にすべきです。

わたしは国立大学の出身ですが、教員養成学部と人文系学部をつぶせ、という国家の方針の下、出身大学では教育学部も文学部もまだ存在しているのに(新設学部もできたし、数年以内につぶれるでしょう)、今年、更新講習は、ほぼ実施しません。
去年までは普通に講座が設けられていたようですが、今年は、県の外れのセミナーハウスで申し訳程度に開講される程度で、しかも県内勤務の教員限定でした。

講座は、大学によって日程も内容もまちまち、申し込み方法も先着だったり抽選だったり、申し込みもバラバラで、まずはこっちを申し込んで仮押さえし て、いちばん受けたい講座の抽選に参加して、あっちをキャンセル、こっちをキャンセル…お金を先に払ったり、返金してもらったり。
わたしは、順序立てて行動するというのが苦手なので、調べて講座を取るまで、まるまる1か月くらいかかりました。
教員の負担も大したもんですが、大学側も大変です。

講師のわたしでこれなので、超多忙な専任は、ちゃんと組めるんだろうかという状態。
でも先生って、仕事のためにがまんづよい人が多いので、周囲に大変さを吹聴することもなく、淡々とこなしています。
わたしは、ADHD傾向があるので、パニックになりつつ大騒ぎで講座を取りました。

必修6時間、必修選択6時間、選択18時間。大体、合計5日間です。
全部同じ大学でやる人もいれば、あちこち行く人もいます。
費用は6時間で大体6千円~9千円。多くの場合、自腹です。
大体、夏休み中に行われます。

選択科目は、わりと面白そうな講座もいろいろあるので、この機会に18時間を超えて、何講座か余計に取りました。

その1つ、国立劇場での「伝統芸能にみる日本のこころ」を受講してきました。
4日間で選択科目19時間分です。
普通の人が見て、おもしろそうな部分は、写真と共に、上の方に載せました。

内容は、雅楽、舞踊、能楽、文楽、邦楽、歌舞伎、琉球芸能、民俗芸能。
講義や演奏、体験などです。
体験には、写真つきで載せた公演鑑賞とか、舞台裏見学もあります。

この講座は、、国立劇場のホームページから申し込みます。
人気の講座で、抽選になります。
受講するのは首都圏の先生が多いですが、北海道や九州の人もいたそうです。
学芸大学が、各大学の開講講座一覧を作ってwebに載せてくれているので、講習を受けるには、それを参考にするわけですが、この講座は載っていません。
わたしは同業の友人から教えてもらいました。友人も無事抽選に通って、いっしょに参加できました。教えてくれた人が落ちたらどうしようと思ってたので、良かったです。
実際、講座に行ったら、10年以上前に勤めていた学校で一緒だった人に二人も会って、それはそれですごいと思いましたが、みんな、どうやって講座を知ったのかは、わかりません。
口コミでしょうか。

日本の伝統芸能にそれぞれ共通するものが多いのですが、なぜか「道成寺もの」が多くて、友人と「裏テーマは道成寺?」と笑い合ったりしました。
わたしは(たぶん他の受講していた先生も)それぞれの芸能の歴史やおおまかな内容は知っていたけれど、やはり、すべて通して講座を聴いていると、いろいろ見えてくるものがありました。

芸能ですから、文学ではなく、むしろミュージカルでした。
その当たり前のことを、頭ではわかったたのに、実感としてわかっていなかったんですね。
和楽器の音をたくさん聴かせてもらったのですが、その音を聴き分けるというのが、わたしはいちばん大変でした。
その日はもう、耳が疲れて疲れて…実際には、その聞こえた音を処理する脳が疲れた感じです。

よく、物事をとらえるのに聴覚型、視覚型と言いますが、その他に言語型というのもあるようで、わたしは、どうやらそれらしいです。
書かれているものをぱっと見て判断するのがいちばんわかる。
耳で聞いた場合は、頭の中で言語に変換して理解しているんだと思います。
だから、純粋な音(それもピアノやバイオリンなど馴染みのある音ではないもの)は変換することができないので、つらかったんだと思います。

でも、そのつらい思いをしたおかげでしょうか、最終日の琉球芸能の実演では、三味線と三線の音の違いや、他に聞こえてくる楽器もなんとなく聞きとれるようになったのだから、人間の耳ってすごいと思いました。

最終日の認定試験はテキスト(最初に配られたもの)の持ち込み可。
4択式の設問が20題と、論述が1題でした。
設問には、なぜかテキストも載っていないものも多くて、やや苦戦。
基本、落とされることはないと思うし、自信のないところは自分の知識と、内容を総合的に判断して選びました。
論述もさらっと書いて(今年は自分の授業でひたすら小論文を教えているので、びっくりするくらい、あっさり書けた)、どうも一番最初に解き終わったようですが、一番最初に退出するのがイヤで、いちおう見直ししながら、だれかが先に出ていくのを待って、退出しました。
さっきも書いたけど、先生たちってまじめな人が多いのか、ほとんどの方が最後まで取り組んでいました。

まじめといえば、皆さんがきっちり5分前集合をするので、笑っちゃうというか迷惑というか。
というのも、講義室の椅子と机がとても窮屈で、そうでなくてもADHD気味でじっと座っているのが苦手なのに、軽い下肢静脈瘤もあるので、脚を下げたまま数時間、通算4日間座り続けるというのは、わたしにとっては、拷問のようなもので、5分も早く席に着きたくなかったのです。
まぁ、無理矢理脚を上げた、すこしお行儀の悪い姿勢で、どうにか乗りきりました。

試験に関しては、自分のメモも参考にしたのですが、自分の興味のあることしかメモしていないので、読み返しても面白いだけで、解答する際の参考にはならないものが多かったです。
しかも、血行が悪くなるせいか、講義途中に何度か意識が飛んだりしているので(居眠りなのか、軽い気絶なのかはわかりません)聞いてない内容もあったし。
話を聞くとわりと覚えているので、テキストの本文に書いてなくて、メモにも書いてないものでも答えが出たりして、ああ、わたしはこうやって勉強をしてきた(受験も含め)んだなぁと、あらためて思いました。
友人は、講師の方のお話は、ほぼメモしていたそうで、絶対話していなかったことが1問出て間違えたっぽいと、残念がっていました。
ざっくりやって合格ラインに届けばいいやと思うわたしと、全部書き取ってパーフェクトを目指す友人。
同じようなレベルの大学を出て、同じ仕事に就いていても、勉強の方法は違うんだなぁと、あらためて実感しました。

わたしの娘がそろそろ大学受験なのですが、記憶能力が低いのか、時間をかけても覚えられなかったりするので、どんな勉強方法が彼女にはいちばん良いのか、自分でわかればいいんだけど、どうもそのあたりのアドバイスは、わたしにはできないようで、困っています。
勉強してもすぐに飽きちゃう集中力のないわたしと違って、勉強時間を取ることは苦痛ではないようなので、アウトプット(問題演習)を重ねながら、学力をつけていくしかないのかなと思っています。

教員免許状更新講習ですが、これで選択科目が終了したので、あとは必修と必修選択です。
それ以外にも、選択科目で興味のある講座を取ったので、終わったらまた書きます。
でも4日間は、本当に疲れました。
必修と必修選択は、日程と科目の関係で、家から2時間くらいかかる大学の講座を取りました。遠いです。つらいです。体力に自信ないです。

制度には不満もあるし、こんなに講座を受けたからといって、現場(教室)でそのまま役に立つとは到底思えないのですが、そもそも教員になろうという人は自分も含めてお勉強好きなので、自分自身の知識と教養が深まるのは確かだと思います。
ま、国から強制されてやるようなもんじゃないと思いますけどね。

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