レトロの街
このあいだ、大湯祭で訪れた大宮駅東口。
すべての道が場末の路地裏みたいになってしまっていて、なんだかものすごく悲しいんだけど、大宮でいちばん古いデパートだったというビル(大一ビル)に行ってみた。
中央デパート前の地下道をおりる。
ひっそりとした地下道。
旧中山道をくぐって反対側に行かれる。
地上にスクランブル交差点があるので、だれも通らない。
たぶん新しい住民は、そのことすら知らないだろうと思う。
そういえば、ほんの数年前まで、浅草橋から馬喰町に行く途中にも、こんな地下道があった。
再開発で、跡形もなくなっちゃったけど。
こんな風に伸びてるのね。
古い。
とにかく古い。
このビルのくわしい話は、ココに載っている。
前に勤めていたことのある女子校も、こんなふうな“ヒミツの地下道”があった。
そこも、校舎の建て直しで、なくなっちゃったって聞くけど。
『あまちゃん』流行以前から、80年代に興味があったムスメ、この地下道に大興奮だった。
が。
昔は地元民だったけど、この地下道って、おりた記憶ないくらいだわ。
そもそもここも、80年代には、とっくに旬は過ぎていたので、ムスメの喜びは、ちょっとずれてるんだけどね。
ところが地上で、驚愕の再会をするのだ。
手芸店「いとや」
まわりの店がすべて変わってしまっているのに、昔のまま、そこに!
びっくりしたなぁ。
タイムスリップしたかと思った。
入口から見えるところに、ちょっと変わったパネル布が売られていて、ムスメに聞いたら入ってみるというので、入ってみた。
すごい。
80年頃のもの~現在のものまで渾然一体となって売られている。
で、買った。
レトロな感じのものを集中的に。
candyのプレートは、まさしく80年代。
サーフボードを積んだワーゲンのイラストだ。
宣伝用のポップのような感じだったんだけど、頼んでみたら、快く譲ってもらえた。
「こんなもので、よければ、どうぞどうぞ。これ、どうするんですか」
「昔のものが好きなので…。このヒトが部屋に飾るんです」
ムスメを指さした。
老朽化が激しい建物。
そして計画されている大がかりな再開発。
遠くない将来に、このビルは取り壊され、お店もおそらくそのまなくなってしまうのだろう。
胸がしめつけられるほど切ないけど、どうにもならない。
せめて、そうなる前に、もういちど買い物に行きたいけど、シーラカンスの遠足気分で来られても、迷惑かもしれないなぁ。
ジョンレノンの毛糸、やっぱり買っておくんだったかな…
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