さよならコットンフィールド・Ｘデー前夜

文化人形の教室で吉祥寺に行ったので、最後に寄ってみた。
7/15、生地部門完全閉店のコットンフィールドである。

中はもう、がらーんとしていた。
あんなにきれいな色や柄の布が、いっぱいに並んで、わたしたちを誘惑していた棚が、すっかりカラになっているのを見るのは、悲しかった。

全品50%オフになっていて、たぶんみんな、ほしくてというより何か買わなくちゃという気分で、残り少ない反物をかかえて、レジに並んでいたんだと思う。

わたしは、閉店発表の直後に行って、“ここでしか買えないもの”を全部買っていたので、商品にはもう心残りはなかった。
お店には、心残りたっぷりである。

わたしは埼玉の人なので、高校生のころまでは地元の十字屋、それ以降は池袋キンカ堂に通い詰めていて、コットンフィールドに行くようになったのは、東京に住むようになってからなので、東京の西の方に住んでいた人たちほど、思い入れはないと思う。
でも、あんなに親しんだ十字屋もキンカ堂もなくなって、夢のようにきれいだったコットンフィールドまでなくなってしまうとなると、そのさびしさは、言いようがない。

さよなら、コトンフィールド。
永遠に。

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