盆まねきby富安 陽子
富安 陽子著『盆まねき』
新聞のレビューで見て、図書館で借りてみた。
児童文学である。連作短編集になるのかな。
田舎のおじいちゃんの家の、お盆行事のときの、不思議なお話が複数語られる。
せつないような懐かしいような、しっかりした童話。
戦争文学の一面もある。
微妙に、“田舎の嫁たち”の扱いが不満だったりもするのだけど、全体としては、とてもよくできたファンタジーになっている。
レビューを読んだときにも思ったのだけど、『おっきょちゃんとかっぱ』長谷川摂子とイメージが重なる。
こっちの本も、かっぱの出てくる不思議でこわい童話なので、『盆まねき』が気に入った人にはおすすめである。
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