加門七海の本
また、同じころかとよ。おびただしく大地震(おほなゐ)の振ることはべりき。そのさま、尋常(よのつね)ならず。山は崩れて河を埋(うづ)み、海は傾(かたぶ)きて、陸地(くがち)をひたせり。
すなはちは、人皆あぢきなきことを述べて、いささか、心の濁りも、うすらぐとみえしかど、月日重なり、年経にし後は、言葉にかけて言ひいづる人だになし。
(鴨長明『方丈記』より)
突然、加門七海のエッセイが読みたくなって、図書館で借りてきた。
『もののけ物語』
“物”にまつわる不思議な話のあれこれである。
図書館は、ここ数年、夜の8時くらいまで開館していたのだが、節電のためということで、夕方5時までの開館になっていた。
わたしが学生のころは、そんなものだったし、多少の不便はかまわないのだけど、時給で働いている係の人たちは、仕事がなくて大変だろうと思う。
特に、わたしの住んでいる区では、しばらく前に、図書館業務が完全に民間委託されてしまっているので、昔、開館時間が短かったときより、非正規労働者の数はものすごく多いはずだ。
せつない。
加門七海といえば、家を買う話&猫を飼う話が、webで全文読める。
『家運猫運怪乱万丈(かうんねこうんかいらんばんじょう)』
近々、単行本化されるそうだ。
全文が読めるなんて、すごいなぁ、太っ腹だなぁと思ったら、昔から文庫本サイズの広報誌みたいのがあって(『青春と読書』というタイトル。講談社だと『in pocket』という名前。昔は100円くらいで、今は200円らしい。学校なんかで本を大量購入すると、販促でつけてくれたりした)、それのweb版といったところなのか。
それとも、電子書籍の普及を見据えての広報活動なのか。
どっちにしても、フツーの人とは若干ちがう家購入の話や、フツーの人とはかなり違う猫飼いの話がおもしろい。
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